骨髄バンク
【骨髄バンク】 ダイジナトコロ / TEAMダイジナトコロ(ベイビーレイズ・LinQ・Negicco・バニラビー ...
私が骨髄提供したのは10年前です。
きっかけは妻の病気です。
病名は骨髄異形成症候群という、血液の病気で、白血病の類似疾患です。
かなり危険な状態が続きました。
もう神に祈ることしかできませんでした。
しかし本人の生きようする力、そして病院の先生方のおかげで幸運にも一命をとりとめました。
病棟では、たくさんの患者さんを見ました。
顔見知りになってしばらくのちに、亡くなった方もいました。
若い女性でした。
自分の無力さを痛感しました。
なにかできることはないか…
この健康な体、もし役にたてるなら…
骨髄バンクに登録して数年後、適合通知書が届きました。
そして移植。
痛みもともないましたが、提供した患者さんへの思いの方がそれを上まわりました。
移植後、バンクを通じて患者さんと手紙のやりとりをしました。
お互いが繋がっているような不思議な、幸せな気持ちになったことを覚えてます。
もちろんお互いの名前はわかりません。
手紙のやりとりは二回までとの、きまりがあります。
あれから十年。
患者さんが元気に社会復帰してることを、今でも信じてます。
私はこのことを今まで身内以外、だれにも言いませんでした。
会社にもふせてました。
当時、骨髄移植は一般的にまだまだ浸透しておらず、リスクの方が先行するイメージがあり、親にも内緒で骨髄提供したのが実情です。
でも時代は大きく、変わりました。
私自身、この貴重な体験を世間様、少なくとも私の友達、知り合いに発信してもいいのではないかと、ここ数年考えるようになりました。
そうすることによって、一人でもバンクに登録してもらったら、ひょっとしたら一人患者さんの命が助かるかもしれないと。
だから、自分の思いを隠さず、正直に表現することで、社会貢献につながるのならばと、記事を書いたしだいです。
移植が可能になる確率は、同父母の兄弟姉妹間で25%、非血縁者間では数百~数万分の1です。
なので一人でも多くのドナー登録者が必要になります。
とらまえ方は、人それぞれだと思います。
もしよければ、骨髄バンクのことを、お友達同士やご家族の話題にしてみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。